ロートレックは、料理も芸術と考えていた。自身のオリジナルレシピ190点を収めた本書は、親友モーリス・ジョアイヤンとの共著『L’ Art de la Cuisine』(1966)の日本語訳であり、随所に配されたロートレックの挿絵とともに芸術書として堪能できる他に類のない希少な一冊である。料理書の記述としてはいささか風変わりで正確さに欠ける点も多いが、ここにこそ読者のイマジネーションに委ね、作る人の繊細な味見の効果に期待する本書の特色があり、原稿が書かれた時代すなわちフランスのベル・エポック(良き時代)の雰囲気をうかがわせる。◆『美食三昧 ロートレックの料理書』トゥールーズ=ロートレック、モーリス・ジョアイヤン 共著座右宝刊行会編集部 訳昭和49年9月発行定価7,200円購入価格20,000円◆状態父(画家)のアトリエに長年飾ってあった希少本です。本体に目立った汚れ等はありませんが、経年による色褪せがあります(頁の折り目や書込みはありません)。カバー上部にヨレ、シワあり。外箱は破れ等ありです(画像参照)◆送料無料・匿名配送